乳腺炎の原因とは

①育児疲れ

乳腺炎の原因のトップは「育児疲れ」ではないだろうか。

母乳育児の本で、「乳腺炎の原因は」という項目を調べると、トップにあがっているのが、「脂っこい食事」なんです。でも、ママの中には、 「わたし、頑張って脂っこい食事も取ってないし、お菓子も食べてないし、ものすごく努力してるの。でも、何回もしこりができてしまう!」 と嘆いているママもたくさんいると思います。ほんと、乳腺炎にならないようにものすごく努力しているのに、しこりができてしまった時は、がーーーーーっかりしますよね。

でも、乳腺炎を何度も体験したわたしは、この「疲れ」を乳腺炎の原因トップにあげてみました。

その根拠、というか、「あぁ、乳腺炎は疲れたらなるのだな」と思った体験があるのです。

わたしは、産後1年間、月1,2ペースで乳腺炎と闘っていました。その間、食事も見直し、だーーーいすきなケーキも食べず、頑張っていたんですよ? それでも、なんどもしこりを繰り返していました。その時期は、本当に悲しかったし情けなかった。「なんでこうなるんだろう? 原因はなんだろう?」と泣きながら自問自答したこともありましたね~。 しかし、1年ほどたったくらいから、ぱたっとしこりが出来なくなったんです。そうなると、もう、何を食べてもしこらない! 夢のパラダイス! ということで、色んなもの(乳質に悪いとされているもの)も、ちょこちょこ食べちゃっていました。

そんなある日、長男が2歳4ヶ月ごろ、実家に初めて子どもと共に帰りました。
これが、「ゆっくりのんびり出来る♪」と思いきや、子ども仕様じゃない実家をかきまわすわ、暴れ回るわ、犬とじゃれまわるわで、 わたしはそのお世話で、一日中、背後霊のように長男にへばりつき、もう、久々にぶっ倒れるくらいに疲れたのです。
するとですね!
帰省から2日後!
(出産後、もう2年半も経過していて)あれだけ何を食べてもしこらなかったおっぱいが!
もう克服したと思っていたのに、

………しこりました。

そうなんです。「疲れ」あなどれません。
思えば、生後一年を過ぎて、乳腺炎にならなくなったのも、 育児にだいぶん余裕が出来てきて「体も精神も、楽になった」のも一因 かなぁと思っています。

ここからは、なおっぺ自説です。
乳腺炎は、母乳が詰まってしまうことから起こります。
ところで、母乳は血液から出来ていることはご存じでしょうか? 疲れると、血液がどろどろになることは、結構知られていると思います。 ということは、母乳もかなり質が変化しているはず。しかも悪い方に。

すごく疲れた → 血液ドロドロ → 母乳の質悪化(ドロドロに) → 乳管が詰まる

わたしはこんな風に考えています。

②食事の内容

脂っこい食事の写真

乳腺炎と食事。やぱり関係があると思います。
これはよく言われていることですよね。産院でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
授乳中ってお腹が空くんですよね。
でも、カロリーを取りすぎてしまうと、おっぱいも脂っこくなります。
ちなみに、食べたものって結構直接おっぱいに出ます。
母乳育児中、喉が渇いてしかたなかった私は、スポーツドリンクばかりを飲んでいたんです。 そうしたら、母乳がスポーツドリンクの味になった経験があるんですよね。
そう考えると、ママの食べたものによって、赤ちゃんの食事(母乳)にバラエティーが出るということにもなるなぁ…と思っています。

脂肪分などがカスとなって、乳腺内に残り、そこが詰まってしまうのです。
これって、血管にコレステロールがたまるのと似ています。もともと、母乳って血液ですものね。
高カロリーの食物を取りすぎると、水がよどむみたいに、血液循環が悪くなり、それが母乳に影響してくるようです。 一口にいうと、「動物性脂肪」が一番詰まりやすいと思います。
ヘットや、ラードで代表される脂肪です。またアイスにもたっぷり動物性脂肪が入っています。
動物性脂肪というのは、固まっている脂肪です。(すき焼きなどをしたあと、冷えたお鍋にすっごく油が固まったりしてますよね)
ママが動物性脂肪を食べると、そのまま母乳に移行して、乳栓になってしまう場合が多いようです。
また、(触って見ると分かると思うのですが)乳頭の先端というのは冷たいんですよね。
ここに脂っこいおっぱいが溜まったまま放っておくと、固まっちゃうらしいんですよねぇ。

「牛乳を飲むとしこる」「揚げ物類を食べるとしこる」「ケーキがだめ」

ネットで「●●を食べたら乳腺炎になった」と検索してみると、いろんなママがいるようです。
ちなみに、わたしは、「イカのげそ上げ一つくらいなら良いだろう♪」と思って、食べたら(それまで揚げ物は我慢していた)、 次の日、しこりました(涙)
でも、育児中、赤ちゃんを連れて外出することもままならないことが多いですよね。
せめて「何かおいしいものを食べて育児ストレス発散!」と思っているママも多いと思うんですよね。難しいところです。

③授乳間隔が開いたため

授乳間隔が開くと、乳房内で母乳が溜まり、それが原因で乳腺炎になってしまうことが多いです。

とくに夜間。母乳は、ホルモンの関係で夜にたくさん作られます。 でも、夜間って、ママも疲れていて、ぐっすり眠ってしまうことが多いんですよね。
赤ちゃんが寝ていると、ついついそのまま何時間も寝てしまったりして、おっぱいがガチガチ、パンパンになってしまう。
そうして、おっぱいにしこりが出来、炎症を起こしてしまうことがあるのですよね。
ちなみに、わたしの初めての乳腺炎は6時間授乳間隔を開けてしまったときに起こりました。

また、おっぱいをガチガチに張らせる、というのは、いわゆる「断乳」させているのと同様の行為です。
確かにママはたくさん眠れて良いのですが、母乳生産量は確実に減ります。 そして、何時間も乳房内に蓄積されていた母乳は、苦みがあり、余りおいしくないそうです。
もしも、母乳育児を長く続けたいのであれば、やはり夜間授乳が必要なのかなと思います。

④赤ちゃんの母乳の飲み方の癖が原因

赤ちゃんの飲み方が、あんまり上手じゃないと、乳腺炎になりがちです。
乳頭には、十数個(もっと少ないママも多いママもいます)の穴があって、そこから母乳が出てきます。
穴は、それぞれの乳管(母乳の通る管)に繋がっています。でも、授乳の時、ある穴から出る母乳ばかり飲んで、 ある穴は全く飲まなかった場合、そこに繋がった乳管には、母乳がどんどん溜まっていってしまいます。

といった場合です。

⑤赤ちゃんが母乳を沢山飲み残したため

赤ちゃんって、授乳の途中で気持ちよくなって、スヤスヤ寝てしまうことも多いですよね。
そして、寝てしまった後は、どんなにお口をつんつんしても寝ている。何をしても起きてくれない!
とはいえ、ベビーベッドに移すととたんに起きて泣き出したり…(涙)

これも育児中のママにはよくわることではないでしょうか。
おっぱいって、左右両方、同時に母乳が湧いてきますよね。片方だけが沸くというわけにはなかなかいきません。
私も、授乳中、赤ちゃんが左のおっぱいを飲んで「あ、母乳がわいてきたな」と思うと、 右のおっぱいから母乳がこぼれて「もったいないわー」なんて思ったこともあります。

ちなみに、私が滴るほど母乳がでたのは、出産後ほんの最初の1ヶ月程度のことです。
その後は「差し乳」になったようで、 赤ちゃんが飲もうとする母乳量が出てくるといったふうに落ち着いてきたような気がします。

右の母乳だけを飲んで赤ちゃんが寝てしまった場合、左のおっぱいにはまだたくさん母乳が残っています。
この、赤ちゃんが飲み残した母乳を、長時間、乳房の中に残しておくと、乳腺炎の原因になってしまうことがあるそうなのです。

⑥(きついブラジャーなどで)乳腺を圧迫したため

きつい下着などが乳腺を圧迫することで乳腺炎を引き起こすこともあると言われます。
子どもを出産後、ぶっちゃけ、おっぱいって大きくなってちょっと「不格好」になりますよね。
垂れたり、左右に流れたりしてしまうので、がんばってワイヤー入りのブラで矯正したくなります。

わたしもやってしまいました。
パパと子どもと三人でお出かけの日。短時間のお出かけだし、出先での授乳も必要ない。
「たまにはいいかな」と、しっかりしたブラ(ワイヤー入り)をつけたら、次の日、特大のしこりが!
たぶん、無理に乳房を固定したので、乳腺が傷ついたのだと思います。
細い乳腺の中に、母乳という栄養たっぷりのものが入っている状態というのは、 思っている以上に繊細に扱わないといけないのかもしれませんね。

それ以降は、ノンワイヤーのブラジャーか、ブラパット入りのキャミソール愛用です。最近ではかわいいものがたくさん売られていますものね。子育て、授乳期間が終われば、また元通りワイヤーでびしばし矯正しちゃいましょう。それまでは少しのあいだ我慢です。

⑦ママのリラックス不足

乳腺炎の時にお風呂でリラックスすると良い

育児中のママ。リラックス出来ていますか?
日々の育児に追われ、ずっと緊張状態。赤ちゃんのお世話をするばかりで自分のケアなど二の次三の次。どころか、自分のケアなんて 全然していない! というママが多いのでは無いでしょうか?
やはり、ストレスが溜まると体の色んな所に不調が現れます。
乳腺炎もその一つだと思いませんか?

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乳房マッサージを受ける
乳腺炎になったらとりあえず、乳房マッサージ。マッサージはどういったものなのか、どういうことをするのかを紹介します。