乳腺炎の対処法(3)
搾乳器を上手く使おう

乳腺炎の時こそ、搾乳器を上手に使おう

乳腺炎の時、搾乳器を上手く使ってみましょう。
炎症を起こしている間、乳房内に母乳の飲み残しを放っておくのは厳禁です。
母乳の飲み残しによってしこりが大きくなってしまうと、 その乳腺だけでなく、まわりの乳腺も圧迫してしこりが悪化してしまうことがあります。

授乳後、軽くなるまで搾っておくほうが良いです。
手で、優しく搾るのが一番なのですが、乳腺炎の時はものすごく体もだるいし、なかなか手絞りも大変。
そういうときは、「搾乳器」を使いましょう。
専用の搾乳器具を使うことで、作業がかなり楽になると思います。

でも、これは、「ママに合う・合わない」が極端なグッズだと思っています。
その搾乳器メーカーによっても違うし、ママのおっぱいの形によっても違ってきます。
合わなかった場合は、(すごくもったいないですが)使うのを止めた方がいいと思います。
かえって乳房の状態を悪くしかねませんものね。

搾乳器の選び方

個人的に、「手動タイプの搾乳器」が良いと思います。 しかも、片手で搾乳が出来るものを絶対にオススメします。
考えてみてください。ママが搾乳するとき、どういった状況でしょうか?
「となりで赤ちゃんは静かに寝ている」というラッキーな状況は、なかなかないです。 多分、ママは座っていて、で、赤ちゃんは膝の上で寝ているor起きている状態なのではないでしょうか?
そんなとき、両手を使って搾乳という作業は、無理! でも、片手でできるのなら、なんとかなる…こともありますよね?
ということで、やっぱり「片手で操作が簡単にできる」が基本だと思います。
また、手動で動かせるタイプのものは「強さ」や「タイミング」や「早さ」を自分で調節出来ます。
乳房が圧迫されすぎて痛いな、と思ったらすぐにストップ出来ます。
そう言った点でも手動タイプの搾乳器にはメリットがあるのではないでしょうか?

「電動」の搾乳器もたくさん売られています。
これは、手を動かさなくて済む分、楽だといえば楽です。
楽だろうな、という気持ちから、私は電動タイプの搾乳器も購入しました。
ですが、これは大失敗でした。(私的にですが) とにかく、電動タイプの搾乳器は動作音がうるさいの一言。もちろん、すべての電動タイプを試した訳じゃないので、きっと今は静かなものもあると思います。
寝ている赤ちゃんの側では、とてもとても使えない! せっかく寝た赤ちゃんを絶対に起こしてしまうような音量でした。
ましてや夜間など、パパも寝ている時間帯には使えそうにありません。

こういうのは買ってからでないと分からないんですよね。 もちろん、「手を怪我している」「腱鞘炎になっている」というママには、電動式の搾乳器はとても助かるグッズだと思いますよ。

私の買った搾乳器

わたしは、ピジョンのベビーリズムを買いました。とても使い易かったです。
※現在は後継機のピジョンさく乳器 母乳アシスト 手動 が発売されているようです。

ほ乳瓶と一体化しています。絞った母乳は瓶に溜まり、後で赤ちゃんに与えることが出来るんです。
左側についているハンドルを動かすと搾乳が出来ます。私は片手で使用できました。

片手で持ってみたところ。

乳首を入れるところ。ハンドルレバーを何度か押すことでほ乳瓶内部が真空になり、肌とこの部分がぴたっと密着してくれます。

ダイアルがついています。ほ乳瓶が真空になる強さを変更でき、搾乳の強さをコントロール出来るのです。



※今は新しいタイプの搾乳器がピジョンから発売されています。恐らく仕様が異なると思うのでお確かめ下さいね。

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